IPv6/IPoEとDS-LiteとEdgeRouter Xで、遅いフレッツ回線を解決(その2) [インターネット]
(その1)からの続きです。
我が家の接続構成は、
インターネットーフレッツ網 IPv6/IPoE-ホームゲートウェイ(HGW)-EdgeRouter X-PC
です。
[2] DHCPv6-PD(prefix delegation)を使って、HGWからEdgeRouter XにIPv6 プレフィックスを割り当てる
EdgeRouter Xのeth0が、HGWに接続しています。
(その1)で前述の通り、/60のIPv6プレフィックスがHGWから割り当てられますので、EdgeRouter Xにログインして、configureで設定モードになってから、その様に設定します。
set interfaces ethernet eth0 description WAN
set interfaces ethernet eth0 ipv6 address autoconf
set interfaces ethernet eth0 dhcpv6-pd prefix-only
set interfaces ethernet eth0 dhcpv6-pd pd 0 prefix-length /60
[3] /64プレフィックスを、switch0に割り当てる
IPv6のプレフィックスは/64ですから、あと4bitあります。この4bitを'0000'つまり':0'とした/64プレフィックス、つまり '割り当てられた/60' + ':0' をswitch0に割り当てます。
set interfaces ethernet eth0 dhcpv6-pd pd 0 interface switch0 prefix-id ':0'
set interfaces ethernet eth0 dhcpv6-pd pd 0 interface switch0 service dhcpv6-stateless
[4] ルータ広告 RA(Router Advertisement)
switch0に割り当てられた/64のプレフィックスを、ルータ広告します。
set interfaces switch switch0 ipv6 router-advert send-advert true
set interfaces switch switch0 ipv6 router-advert other-config-flag true
set interfaces switch switch0 ipv6 router-advert prefix '::/64'
これでswitch0(eth1~eth4)に接続したPCは、IPv6アドレスを取得して、IPv6でインターネットに出て行けます。IPv6スピードテストでは90Mbps程度出ました。我が家は100Mbpsのフレッツ回線ですから、ほぼ限界まで出ていますね。
これで全て解決...ではありません。速くなったのはIPv6だけです。インターネット上にはIPv6対応していないIPv4のサイトがたくさんあります。IPv4は遅いまま、それどころか今の設定ではIPv4が使えません。次回(その3)では、DS-Liteを使ってIPv4もIPoEに載せます。
ところで、IPv6アドレスは全てグローバルIPアドレスです。ファイアウォールがないと、インターネット側からルータもPCも丸見えで、攻撃されてしまいます。我が家のHGWはファイアウォール機能がありますので、ONにしています。
DS-Liteで検索して辿り着きました。初心者なんでこういう記事は助かります。その3を待ってます。
by ななな (2017-10-19 23:26)